残り89日 -音楽について(1)ライブ NFG,KASABIAN-
これは今年で30歳になる私が、20代を終える焦りで始めたブログです。
30歳までの100日間、毎日30分は時間を取って書いてみようと思います。
EIKICHI YAZAWA 50th ANNIVERSARY TOUR「MY WAY」
1か月ほど前、父親に唐突に「矢沢永吉って興味ある?」と聞かれた。「あんまり知らないな」と答えた。話を聞いてみると、50周年とのことで一度は観ておくかと抽選に申し込んだところ、3枚当選したとのことだった。そこで、父・母・私の3人で観に行かないか、という誘いだった。
両親から矢沢永吉が好きだという話は一度も聞いたことがなかったが、ふと思い立ったらしい。せっかくなので誘いを受け、8/28国立競技場へ観に行ったところ、想像以上にスター矢沢だった。スターであることに意識的で、ストイック。こんな72歳は他にいない。
ものすごい規模で大変豪華な演出だったが、こういうライブに参加したのは初めてだな、と思った。
ライブ13選
ということで、これまでに観たライブで印象に残っている13選を書き出してみた。今回は1と2を書いていく。本当に個人的な思い出だ。
- 2009/03 New Found Glory @新木場スタジオ・コースト
- 2009/08 SUMMER SONIC -KASABIAN- @幕張メッセ
- 2011/07 The Music @大阪Big Cat
- 2012/09 Ringo Deathstarr @高円寺HIGH
- 2015/05 eastern youth @名古屋CLUB QUATTRO
- 2016/05 どついたるねん × 神聖かまってちゃん @恵比寿LIQUIDROOM
- 2017/06 eastern youth × KING BROTHERS @新宿LOFT
- 2017/10 The Zoobombs × Indus&Rocks @元住吉POWERS2
- 2017/11 踊ってばかりの国 @東京キネマ倶楽部
- 2018/08 Less Than TV -FUCKER,二宮友和,ロンリー- @渋谷 TSUTAYA O-nest
- 2019/12 radioDTM -折坂悠太,MOROHA- @新宿LOFT
- 2020/01 Bon Iver @Zepp Tokyo
- 2022/02 OGRE YOU ASSHOLE × カネコアヤノ @めぐろパーシモンホール
なお、別で青年期の曲100選を書きたいという壮大な計画を持っているので、今回はあくまでライブ体験について書いていく。
1. 2009/03 New Found Glory @新木場スタジオ・コースト
高校1年生の春に友人のSくんと観に行ったが、これがライブらしいライブの初めての体験だった。あえて言うなら、青年期というよりまだ思春期だったと思う。
New Found Gloryはアメリカのメロディックパンクバンドで、気の良い兄ちゃんたちといった感じのバンドで、偶然MTVで観た"Kiss Me"のMVで好きになった。あの頃としては遠出だったし、緊張していたような気がする。ライブ会場では色んなバンドのステッカーを配っていて、それを貰えるだけで嬉しかった。色々と事前に情報を集めて、どうやらコール&レスポンス的な箇所は押さえた方がいいらしい、とか、モッシュピットってのがあるらしい、とかそんなことをSくんと話していた。
到着すると会場は満員で、既に対バンのAnberlinというバンドの演奏が始まっていた。Anberlinの予習まで手が回っていなかった自分たちは、事前に"Godspeed"という曲の冒頭の"ハイハイ!"という掛け声だけは必ず押さえようと決めていた。(00:35~)
「これ決まったら絶対気持ちいいよね」と楽しみにしていた。フロアの後ろの方から眺めていると、不意に"ハイハイ!!!"と掛け声が会場に響いた。「え?これ"Godspeed"だった・・・?」と、結構悔しかった。Anberlinについてはそれしか覚えていない。
New Found Gloryの出番となりフロア中央あたりへ進んでいった。演奏が始まってからは、色んな初めての感覚があった。曲が始まる瞬間の高揚、シンガロングする一体感、身体をぶつけ合うことの気持ち良さ。高校生の頃は、だいぶこの快感に支配されていた気がする。部室でも音楽をかけ友人と身体をぶつけあっていたし、高校の文化祭でもモッシュを起こしていた。あの気持ち良さは何だろう。暴れたいという欲望が満たされるのか、周囲との仲間意識か。
そして、フロアの酸素の薄さ、生命の危機、シンガロングできないときの気まずさなんかも感じた。ポップパンク、メロディックパンクの現場というのは、全曲シンガロングできて当たり前というところがあって、ノリきれない時には気まずさが生まれる。初めてのライブがこれだったからこそ、その後のライブでもノリきれないときは「聴きこんでない自分が悪いなあ」と思うようになった。
後にPUNK SPRING 2010でも彼らを観たが、その時にはもう慣れて、存分に押し合い、手を振り上げ、叫んだ。もう全曲シンガロングできるようになっていた。
あと、ボーカルのジョーダンはライブでなかなか声が出ないので有名で、キッズだった自分は"Jordan! Louder!"と大変失礼なことを言ったりもした。ミネラルウォーターの水を宙にまき散らすのにも憧れて真似をし、水はある程度少ない状態でやるのが望ましいと学んだ。
ダイブにも憧れていたが、結局まだしていない。まだチャンスがあるだろうか。
2. 2009/08 SUMMER SONIC -KASABIAN- @幕張メッセ
友人のHさんと行った初めてのフェス。自分たちにとってはKASABIAN、Phoenix、The Big Pinkあたりがメインだった。結構予習をして向かった思い出がある。これも思春期かもしれない。
会場に着いてまずTシャツを買ったが、サイズ感が分からず小さいのを買ってしまった。自分のサイズも分からないのであれば、それは思春期だと言えるだろう。
フェスの会場を行き来する感じ、大人の音楽好きに囲まれる感じが新鮮で楽しかった。外国人のオーディエンスも多く、目の前で肩車をされ前が見えなくなったりした。
Phoenixは肩の力が抜けたおしゃれな感じだった。
今でこそ聴かなくなってしまったが、KASABIANの格好良さには抗いようのないものがあった。あのカルト的でゴシックでいながら、獣らしい雰囲気。当時の自分は食らってしまった。これまでのライブの経験から「ライブは前方であればあるほど楽しい」と学んでしまった結果、押しつぶされてかなり苦しかった思い出がある。
そしてこの年のサマソニで学んだことは、参加日以外も予習をした方が良いということである。後日のMTVかスペシャの放送を観た自分は、別日のElvis Costello、The Specialsを好きになって、今でも何故彼らを観なかったのかと後悔をしている。
今改めてラインナップを見返すと、観たいアーティストが多すぎる。今のサマソニとはかなり性格が異なる。KASABIANと同じ日に、Aphex TwinやMogwai、ゆらゆら帝国、THA BLUE HERBが出ているし、七尾旅人もいる。別日にはSonic YouthやGrizzly Bearがいる。
とはいえ、当時の自分にはそこまで情報はなかったし仕方ない。このサマソニ、配信をきっかけに色んなバンドを好きになることができた。思い出のライブだ。
12日目を終えての感想
・もっと格好つけたライブを選んじゃうかと思ったが、結構素直なラインナップになった。ライブの格好良さというだけでなく、色んな思い出込みで選んでいる。
・今回は一旦早めに切り上げる。