私の青年期

2022年11月に30歳になりました。焦っています。

残り85日 -私がハマったゲーム(2)麻雀格闘倶楽部とゲーセンという居場所-

これは今年で30歳になる私が、20代を終える焦りで始めたブログです。
30歳までの100日間、毎日30分は時間を取って書いてみようと思います。

 

非ゲーマーが書くゲームのこと

今週のお題「私がハマったゲームたち」、前回はマインスイーパーについて書いた。

eiraku-san.hatenablog.com

 

この青年期でハマったといえるゲームは少ない。ゲームにハマっている友人が周りに少ないからだろうか?と思ったが、考えてみるとみんなAPEXやどうぶつの森をやっている。

 

どうやら私自身にハマらない性質があるようだ。おそらく、他のことへの興味関心の方が強いというのが大きい。

同時に、少年期の自分を思うとハマりすぎるのが怖くて、ゲームから距離を置くようにしている、というのもある。スマートフォンにゲームアプリを入れると延々とやるのが目に見えているので、手を出さないようにしている。

とはいえ、ゲーム実況動画は時々観ていて、面白そうなゲームに憧れを持っている。最近だと「アンダーテール」や「デス・ストランディング」は手を出す寸前までいった。

 

 

そんな非ゲーマーが青年期にハマったのが、前回書いたマインスイーパーと、今回の麻雀格闘倶楽部である。

これはリアル麻雀

 

麻雀格闘俱楽部

麻雀格闘倶楽部は、KONAMIの「初心者から熟練ユーザーまで全てのユーザーが愉しめるオンライン対戦型麻雀ゲーム」で、ゲームセンターのアーケードゲームである。

麻雀格闘倶楽部と書いて、マージャンファイトクラブと読む。正直、初めて知った。「かくとう」じゃなかったんだ・・・。


映画「ファイトクラブ」の世界観が好きで、でも自分とは縁がない世界だよな、そんな風に思っていた。

今になって、自分がファイトクラブの一員だと判明して、戸惑うばかりである。にわかに全国の猛者たちを相手に麻雀をしてきた気分になってきた。

 

ファイト・クラブ規則第一条、ファイトクラブについて口にしてはならない。

 

映画の規則のとおりであれば、ここにファイトクラブについて書くことは許されない。

そんなアンダーグラウンドな麻雀ゲームだったろうか。口にしてはいけない麻雀、それは単に賭け麻雀ではないか?

 

麻雀格闘俱楽部 基礎知識

麻雀格闘倶楽部は、ショッピングモール内のゲームセンターにはなかなかないが、繁華街にあるゲーセンには大抵置いてある。

オンラインで全国の相手と対戦することができ、時々参加しているプロ雀士と対戦することになることもある。料金は大体¥100からで、負けなければ1時間くらい¥100でプレイできたりする。

音ゲーやUFOキャッチャーなどの客層とは異なり、中年の男性利用客が多い傾向にある。

ゲームとしてはシンプルに麻雀だが、操作性は良く、演出も適度にある。だめな要素は特に思い付かない。

 

麻雀格闘俱楽部あるある

・¥100でずっと昇段をし続けると自分が麻雀エリートに思える

・会員登録をしないでずっとゲストでプレイし続ける

・対戦相手が見つからないと、自分以外が全てCOMになり異様な早打ちをしなければならない

・対戦相手の前回順位を見て、相手を値踏みする

・リーチをかけるとロンやツモまで自動でやることがないので、携帯をチェックする。または、たばこに火をつける

 

ゲームセンターという居場所

ここからは思い出話になる。

大学生の頃、麻雀に興味を持ち始めた。実際に打つ友人はいなかったので、ブラウザ版やオンライン麻雀で遊んでいた。オンライン麻雀にはしばしば細かいルールがあり、チャットで怒られることもあり、ちょっと怖かった。

 

それに比べ麻雀格闘倶楽部のルールはシンプルだし、チャットもない。

それまでゲームセンターに行く習慣はなかったが、麻雀を知り、麻雀格闘俱楽部と出会ってからは、時間をつぶす際の選択肢としてゲームセンターも候補のひとつになった。

 

深夜のお笑いラジオやPodcastを聴きながら、だらだらプレイしていたのを覚えている。自分と同じことをやっていた友達のいないお笑いファンが、全国にいるはずだ。多くはないだろうが、500人は確実にいる。彼らがこのブログを読んだら、熱烈な同意をしてくれるだろう。

 

 

麻雀格闘俱楽部を一度始めると、2時間やり続けることはざらである。負けても¥100の追加なら気軽だし、勝ってしまうとなかなか終えられない。

夜、繫華街のゲームセンターに、当時覚えたばかりの煙草を手に居座る。若干ハードボイルドな心持ちになっていた。繁華街の一員になったような気分、そんな自分に酔っていた面は否めない。

もちろん居酒屋やバー、カラオケ、キャバクラ、そういった場所でわいわいとしている人が繫華街のメインだ。自分は繫華街の一員というより、ただ友達が少ないだけのやつだ、ということは分かっていた。暗い店内で光る筐体の液晶、騒がしい音、男性ばかりがぽつぽつといる店内。

 

だが、「都会に馴染めない、それもまた都会らしいじゃないか」と、そんな理屈で、ゲームセンターにいることがしっくりきていた。

おそらく誰しもが、家以外に居場所を持っている。学校や図書館、職場、バイト先、喫茶店、バー、近所の公園、お気に入りの雑貨屋、とそれぞれにあるはずだ。

私にとって、ゲームセンターの麻雀格闘俱楽部の椅子が居場所だった。

そんな時期があった、という話である。

 

書き終えての感想

・作家の藤田祥平さんは、ゲームを題材に素晴らしい文章を多く書いている。

 RPGやアクションといったゲームは、青年期の自分からは既に切り離されたものであると感じていたが、藤田さんの文章でゲームの持つ魅力に気付かされた。

 それはゲームの魅力を再認識したということでもあるし、ゲームと自分の関係を語ることに文学的/人生的な意味を持たせることができることへの驚きでもあった。

・そんな藤田さんへの憧れというのも、今回書いてみた動機のひとつ。やはりなかなか難しいですね。

・このブログの更新が非常に遅れている。巻き返したいと思っているが、いちいち内容が長くなり難しい。思い出を振り返ると感傷的な気持ちになり時間がかかるし、そもそも書く前から感傷的になって書き始めるのも難しい。

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