私の青年期

2022年11月に30歳になりました。焦っています。

残り84日 -コインランドリーの思い出(1)通り魔予備軍・洗剤と報復-

これは今年で30歳になる私が、20代を終える焦りで始めたブログです。
30歳までの100日間、毎日30分は時間を取って書いてみようと思います。

 

コインランドリー増加中

みなさんコインランドリーを使ったことはありますか?
使ったことがない人も案外多いのでは?毛布や布団の洗濯に何回か使った、旅先で使ったことがある、そんな人もきっといますよね。

実はコインランドリーは近年増えてきているそうです。ある記事によると、全国に20,000店舗近くあるとか。コンビニエンスストアが2022年時点で約57,000店舗なので、その3分の1と考えるとその多さが分かりますよね!

今回はコインランドリーを普段から使っている私が、コインランドリーにまつわるエピソードを紹介します!
「コインランドリーに行ってみようかな?」と、きっと思ってもらえるはずです。

何故私はコインランドリーを使うか

(導入は終わったので、アフィリエイトぽい文体はやめます。)

コインランドリーを使う理由はシンプル。家に洗濯機がないからである。

洗濯機置き場はある。しかし、洗濯機を置くべき場所に私はワイシャツを吊るしている。私の住む20㎡のワンケーには収納が少なく、洗濯機置き場のクローゼットは貴重な収納スペースなのである。

居室に生活感を出したくない、そんな思惑もあった。

 

また、ひとり暮らし当初は、慣れない家事に破滅的な生活になるのでは?という懸念があったので、洗濯くらい楽してしまおうと考えていた。

そんなこんなで4年弱、コインランドリーを使い続けている。

週に1回程度の頻度で使っているので、いくつか印象深い出来事もあった。青年期の生活の記録として、今日はそのうち2つの思い出について書いていく。

 

①通り魔予備軍

前提として、私の住む地域は若干治安が良くない。

夜な夜なマンション前の道路から酔った人々の奇声が聞こえる。ごみ捨てマナーは守られず、他の街ではなかなか見ないほど、ねずみが生き生きと躍動している。

変わった人に遭遇することも多く、隣のマンションに向かって立ち小便をするおじさんを目撃したのも一度ではない。公園の茂みに向かって立ち小便をしていたおじさんが、私に気付くやいなや、こちらに股間を見せつけてきたこともある。

 

そんな街の、とある夜。洗濯乾燥60分コースが終わっただろうと、コインランドリーへ回収に向かったときのことだ。

店内に入ると、奥に警察官が3人いる。店内は10㎡くらいの広さだから、半分くらいが警察官で埋まっている状況だ。

警察官3人が壁のようになっていたが、その奥を覗くと中年男性が一人座っている。何やら揉めているようだった。

「大丈夫ですか?」と目線で警察官に訴えると、「どうぞどうぞ」と言われた。

 

警察官のすぐそばの洗濯機から衣服を取り出していると、警察官と男性の会話が聞こえてくる。

男性いやあ昨日も新宿でかばんに包丁入れて歩いてたんだけどさあ、おれのこと知ってる警察の人に会って怒られちゃったよ~、アハハ!

警察官「それは駄目だよ!

 

それは駄目だろ、と私も思った。どうやら男性は刑務所や留置所への出入りを繰り返している有名人のようだった。

恐怖を感じたが、警察官が3人も間に入っているし、「どうぞどうぞ」と言われたし大丈夫だろう、とそのまま10分ほど洗濯物を畳んでいた。その間、男性は世間話をしたり、立ち上がろうとして警察官に制止されたりしていた。

すぐそこに通り魔予備軍がいる不思議さと、この街で働く警察官への同情を感じた夜だった。

 

あの夜からコインランドリーで他に人がいる際は、必ず人相を確認するようにしている。みなさんにも気を付けてほしい。

コインランドリーで背後を取られたら終わりだ。

 

②洗剤と報復

コインランドリーには大抵「洗濯が終わったら、速やかに洗濯物を取り出してください。」と注意書きが貼ってある。そして「次の利用者の方が取り出す場合があります」と書いてあることもある。

 

私自身、取り出すのが遅くなり次の利用者によって取り出されていたことがある。

洗濯後、ほんの10分しか経っていないのに取り出されていた時には、もう少し待ってくれてもいいじゃないか、と若干むっとした。しかし、「この街には色んな人がいるからな…」とすぐに納得した。

 

とある日、2台しかない縦型の洗濯機をどうしても使いたかったが、洗濯は終わっているものの、なかなか洗濯物が取り出されなかった。

1時間して改めて訪れても洗濯物はそのままだった。どうやら男性の作業着のようだった。

普段なら諦めるが、その日は急いでいたこともあり、「ごめんなさい!」という気持ちとともに勝手に洗濯物を取り出し、備品のかごに入れた。初めてのことだった。

「ここはそういう街だから!許してくれ!」、そう考えていた。

 

そして、洗濯が終わるだろう時間にコインランドリーへ戻り、洗濯機を開けた。そこには見覚えのない小分けの洗剤の空き袋が二つ、洗濯物に絡んでいた。

洗濯物を持ち上げると、若干のぬめりを感じる。

 

おそらく想像するに、勝手に洗濯物を取り出されたことへの報復に、すすぎ段階の洗濯機の中へ洗剤をぶち込んだのだろう。

「迷惑かけちゃったお詫びに洗剤追加してあげよ~」なんて親切心は、この街に限ってありえないので、「え?勝手に取り出されてんだけど?洗剤ぶちこんだるわ」というヤンキーを想像するのか自然だ。なんならクロックスを履いた彼女も隣にいただろう。

その後、もう一度洗濯機を回す時間はなかったので、結局家で手洗いをした。

みなさんも他人の洗濯物を取り出す際には、相応の覚悟を持って臨んでほしい。

私はもう取り出さないことにした。

 

-続く-