私の青年期

2022年11月に30歳になりました。焦っています。

31才まで残り50日 -睡眠と夢、逃避-

また寝落ちした。12時間寝たので、寝落ちという言葉は適切ではないか。

貪るように睡眠を取る、という感覚があった。目が覚め時計を確認する、そしてまた目を閉じる。別に起きてもいいのだが眠ってもいい。平日にはない選択の自由。

 

夢を見た。内容は大して覚えていないが、心地良いものだった気がしている。その雰囲気に浸り続けたくて、目を閉じた。夢を見るために進んで眠るというのは、極端に言えば退廃的で、だからこそ貪るという表現が合っているように思えた。

20代のある時期は明らかに逃避を目的に、貪るように眠っていた。起きている時間では、眠りにつこうとする瞬間だけが気が楽だった。夢を見続けていたいと思っていた。朝目を覚ましても、そのまま目を閉じ、また眠気が来るのを待っていた。

今ではそこまで逃避の感覚はない。一か月に一度程度、軽いものがあるくらいだ。

 

今日の夢では、友人カップルとその女友達がでてきた。女友達は実際には存在しない、架空の人物だと思う。自分の記憶から寄せ集めて出来た人物だろう。

舞台は夜の都内だった。その子は若く、なかなか性格を拗らせていて、攻撃的だし社会に嫌気がさしているようだった。その子をどうにか良い方向に導こうと、夢の中で説得を試みていた。映画館を探したりカフェを探したりして、自分が知っている愛すべき文化や、それと付き合う楽しさを説こうとしていた。なかなか上手くいかず、終電が近付いてくる。路線検索をして「最寄り駅まで帰れなくても、最悪あの駅からタクシーでもいいか」と考える。

覚えているのはここまでだ。残念ながら今回の夢に良くできた結末はなかった。

 

自分は人と接するのが好きだが、大人になって色々な個別事情が出てくると、安易に踏み込むことができなくなる。会が開けた後、自分の言ったことを後悔することも多い。

夢の中でも、そういった気遣いの必要性や、怖さはあるのだが、別に上手く行かずとも後悔をする必要はない。嫌な思い出は残らず、誰かと話すことができたという満足感が残る。それはほんの一瞬で消えてなくなってしまうが。

 

その日見た夢について考える土曜日の朝、31才まで残り50日。呑気な話だが、まあそんなこともある。

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