私の青年期

2022年11月に30歳になりました。焦っています。

31才まで残り48日 -blink-182と友人-

blink-182の新曲を聴いて、込み上げるものがあった。

youtu.be

彼らは90年代から活動をしてきたカリフォルニアのバンドで、ポップパンクの代表的なバンドと言われている。

これは久しぶりにオリジナルメンバーが集まって作ったアルバムのシングルカットだ。

人気の絶頂から、メンバーの脱退や活動ペースの停滞など色々なことがあった中、彼らは今こうしてまた音楽を作っている。

 

blink-182のこの曲は本当に素晴らしい。メロディーが相変わらず素晴らしいことに嬉しくなる。焼き直しという意味の相変わらず、ではなく、彼らが彼ららしくある、という意味だ。

そして、歌詞の良さ。メンバーが離れ離れになったこと、お互いがその月日に乗り越えた人生のあれこれ、こうして今同じバンドに戻ったこと、そのかけがえのなさ。それを彼ららしいサウンドで歌っている。少し引用すると、

“Strangers, from strangers into brothers. From brothers into strangers once again.“

「他人から兄弟のようになって、そして兄弟からまた他人に戻ってしまった。」という歌い出しから、

“Do I have to die to hear you miss me?“

「おれが死にでもしないと、もう君はおれを思い出してくれないのか?」というパートへ。blink-182だから、ここまでストレートに言える。この歌詞は普遍的で、多くの人が自分の人生を重ねることができる。

個人的にもblink-182を聴いていた10代の時のこと、そして友人達を思い出す。中古CDを探し回ったことや、あまり連絡を取らなくなったあいつについて。

 

自分には15年以上つるんでいる地元の友人達がいる。昔はべったり一緒にいたが、社会人になってからは、離れて、近付いて、また離れてを繰り返している。考え方に段々ずれが出てきてぶつかることも多いし、皆で何かをするのが難しくなってくる。大人になって冷たくなった部分もあるかもしれないし、子どものままお互いに甘えてしまっているとも言える。

それでも、自分は彼らと他人に戻りたいわけじゃない。次会うのは誰かが死んだ時、なんてことにはしたくない。彼らとの関係が完全に過去のものになってしまうのは寂しい。もしそうなれば強く後悔するだろう。

“I miss you, took time, but admit it“

「君達に会いたい、認めるのに時間はかかったけど」と歌詞にもある。自分も似たようなことをよく感じる。こんなにもこいつらにむかつくのは、まあ好きなんだろうな、と。

 

段々ポップパンクを聴かなくなってきたけど、彼らが教えてくれたことは沢山ある。そう思った。


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